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掛窓

 

掛窓

掛窓 待庵

掛窓(かけまど)は、窓の開閉の扱いによる名称のひとつで、建具を壁に取り付けた折釘に掛け外しすることで開閉する窓のことです。
掛窓は、下地窓(したじまど)に用いられることが多く、一般的には敷居および鴨居を取付けないで、障子折釘(しょうじおれくぎ)とし、下地窓の上部の壁に掛釘を二本、下に受釘を一本打ち、その折釘に上框を角柄にした掛障子(かけしょうじ)を掛けます。
掛窓は、多くは室内には掛障子を掛け、室外に風雨を防ぐために掛戸(かけど)を掛けられるように折釘が打ってあります。
掛障子(かけしょうじ)は、妙喜庵の「待庵」(たいあん)に見られる掛障子が最も古い事例とされ、「待庵」では上は中央一本の釘のみで、下には溝を突いた敷居が取付けられています。
掛障子は、床の間の脇壁に開けられる織部窓(花明窓)の場合は室の外側に掛けます。

『細川三斎御伝受書』に「風炉の向の窓に、敷居鴨居入候得は、利休懸障子に好替候。敷居鴨居入候得は、客の方より窓の釣竹十文字に成、又風炉ひづミなとみへて、置にくきとて一段嫌ひ候と被仰候。」とあります。

     
外観   間取   天井   出入口
     
    台目構   水屋

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