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茶室の外観
屋根 壁 足許
茶室の外観は、構えたところやいかつさのないよう、軽快でつつましい姿に形づくられています。
屋根は、なるべく低く、茅葺や杮葺で軽やかに形づくられ、主体となる屋根に庇(ひさし)が組み合わされ、変化に富んでいます。
現在では、法的な規制により、銅版葺や瓦葺が多くなっています。
一般に屋根の形には、片流(かたながれ)、切妻(きりづま)、寄棟(よせむね)、宝形(ほうぎょう)、入母屋(いりまや)があります。
草庵茶室の多くは、切妻で、妻の側に庇を付けてあります。
柱は、丸太が普通で、壁は土壁で、柱を外に見せた真壁(しんかべ)になっていて、壁には窓が開かれています。
足元も、根石(ねいし)の上に柱を立て、根石と根石の間に、差石(さしいし)という小さい石を並べます。差石の上に腰板(こしいた)を廻らせたものもあります。 昔は、茶室の前には縁が付けられ、縁から席入するようになっていましたが、この縁が取り除かれ、土間庇(どまびさし)となり、出入口も躙口(にじりぐち)と呼ばれる小さな出入口が壁面に設けられるようになります。
躙口と貴人口(きじんぐち)と呼ばれる二枚障子の出入口が併設される場合もあり、躙口のみ、貴人口のみの茶室もあります。
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