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忘窓
忘窓(わすれまど)は、窓の形式のひとつの下地窓(したじまど)の意匠の一種で、下地窓の下地の一部の葦を間引いて編んだ窓のことです。
忘窓は、桂離宮の茶屋「笑意軒」(しょういけん)の北側の水屋の上方に開けられた下地窓では、窓の左半分で縦の葦を間引いて編んでいます。
『桂御別業記』に「北に炉有、連子上に窓一つ有之、忘窓と云、藤からみわするゝに依て忘窓と云」とあります。
『槐記』に「其序に此窓の中に、常修院殿の忘れ葭と云事あり、毎々同じやうに、四角にもにすることは堅きとて、どれぞ窓の中にて、一と所は、一方に二本の葭を、一方にて一本にして下か上かに括りて、凹みたるやうに編れたり、誤て忘れたる心なり、何某が常修院殿の窓には忘れ葭と云事ありと心得て、窓毎に之を仕たりと申す、大に御本意にあるへからず、夫は忘れ葭にはあらで、覚え葭なりとて、大笑なさる」とあります。
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