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袋表具

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袋表具

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袋表具(ふくろひょうぐ)とは、天地を本紙の四方に廻した総縁(そうべり)で、中廻(ちゅうまわし)のない形式のものです。
袋表具は、佐久間将藍(さくましょうげん)の好み表具と伝えられる「見切表具」(みきりひょうぐ)から中廻を取り去った形式のものといわれます。
袋表具は、風帯を取り去ったものを「本袋表具」(ほんふくろひょうぐ)ともいい、これは文人表具の「丸表具」(まるひょうぐ)と称するものと同じ形式のものです。
袋表具は、風帯を略し、本紙の廻りに細金(ほそがね)を廻したものも「本袋表具」(ほんふくろひょうぐ)と呼ばれており、そこからさらに一文字も省いたものは某宮方の好みといいます。
袋表具は、「見切表具」(みきりひょうぐ)のことをそう称したものもあります。

『画筌』に「総べり 袋〓(左礻右皆)ふくろへうぐ(図=見切表具)」とあります。
『柳庵随筆』に「ふくろへうぐの異体、かくの如きもあり(図=風帯を略したもの)」「ふくろへうぐにかくのごとくすることは去宮方の御好なり(図=風帯を略し本紙の廻りに細金を廻したもの)」とあります。

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