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露地笠

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露地笠

露地笠

露地笠(ろじがさ)は、雨天や雪の際に露地で用いる、竹の皮を貼った浅くて大きな笠です。
露地笠は、竹の骨組に真竹の皮をかぶせ、竹籤(たけひご)で渦巻状に押えて、糸で縫ったもので、内側の竹の骨組の一端に竹皮を編んで輪差にした掛緒(かけお)が付いています。
露地笠は、数寄屋笠(すきやがさ)、竹子笠(たけのこがさ)ともいいます。
露地笠は、輪差に右手首を通して、掌を広げて上向けて笠を捧げ持つようにして頭上にかざして用います。
客は露地笠をかかげて露地を進み、蹲踞で手水を使うときは、次の客が上客の笠を後ろから左手で受け取ってさしかけ、詰めのときは前の客がさしかけます。

『茶道筌蹄』に「笠 利休形、竹の皮、熊野笠、檜網代張を用てもよし」とあります。
『茶道早合点』に「竹子笠 廬路の腰かけ、廬路の辺にあり、雨ふりに用ゆ、ひもなし、釘にかけるひもあり、手に持てきる」とあります。
『随流斎延紙ノ書』に「路次笠に緒なき事、むかしよりなし」とあります。
『茶式湖月抄』に「路次笠 竹の皮笠なり、指渡二尺六寸一分、深さ真中にて三寸」とあります。
『守貞漫稿』に「京阪にてバツテウ、江戸にてカゴヤ笠と云、前に云る亘り二尺四五寸の真籜笠也、京阪にて此大笠をバツテウと云、江戸にては駕籠屋笠と云、辻カゴカキの夫用之、故に名とす、乃ち四つ手駕舁夫也、京阪のカゴカキは不用之、又三都ともに茶客の雨中待合より茶室に到るには、他の笠及び傘を用ひず、必らず如此大籜笠也、然もカゴヤガサとは其製異なり。漁夫釣夫、榜人、主水等は、今も専用之、真竹フある下品籜、極麁製なるもの也、笋子笠と云、紐も籜縄或はワラ縄をつける、又江戸の駕籠舁は籜麁製笠を用ふれども、これより形大にして甚だ浅し、籜フある麁笠の浅く大形なるを俗にバツテウガサと名く」とあります。

     
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