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宗全籠

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宗全籠

宗全籠(そうぜんかご)は、久田宗全(ひさだ そうぜん)好みの置籠花入です。
宗全籠は、女竹を用い、底が長四角で、口は丸く編み上げ、底と四方に細い女竹を当てて藤蔓で粗く結び、口縁は真竹を廻して藤で止め、丸篠を二本合わせた手がついています。
始め、仙叟宗室の依頼により作った置籠に、創意で手を付けたものといいます。
本作の流れとして、同じ形でも油竹の覚々斎好みの「置籠花入」、敬翁宗左(惺斎)好みの「千鳥籠」があります。
『茶道筌蹄』に「置は仙叟好、これにトの手付たるは宗全好、これを油竹の手にしたるは覚々斎好、懸籠は宗全このみ」とあります。
久田宗全(1647〜1707)は、江戸前・中期の茶人で、表千家流久田家三世です。久田家二世宗利の子で、通称は雛屋勘兵衛、号は徳誉斎・半床庵。千宗旦に茶を学び、籠組物などの手工に秀でたとされ、宗全籠も宗全自作といわれます。
宗全作の籠には、他に、向掛けの「蝉籠花入」、柱掛けの「振々籠花入」、「掛置花入」、「編み残し籠」、「巻上壷形手付籠」などがあります。

     
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