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膳燭
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膳燭(ぜんしょく)は、懐石のときに膳の上を明るくするため膳の間に置く、蝋燭を立てるための台(燭台)です。
膳燭は、金属、陶磁、竹製などのものがあり、形や好みも多く、流用されているものもあります。
膳燭は、小灯よりは大きな燭台です。
膳燭は、懐石のとき、膳を出してその続きに出し、客二人に付き一つくらいが適当とされています。
古くは膳燭の定めはなく、手燭などを流用していたのではないかといいます。
『茶道筌蹄』に「小灯 青磁、瀬戸、楽焼(啐啄斎好香炉薬)、小座敷席中は小灯をもちゆ、広間と庭中は手燭をもちゆ」「金入り小灯 了々斎このみ、善五郎作」とあります。
『調度口伝』に「燭台の事 らうそくを立るもの也、大小品々有、真銅やカネ等なるべし、三ッ足有を式とす、しよくせん掛有、略義なるべし、鉄は略義なり」とあります。
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