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四尺床
四尺床(よんしゃくどこ)とは、床の間の間口による名称のひとつで、間口が四尺の大きさの床の間のことです。
四尺床は、天正十三、四年ごろ大徳寺門前から二条衣棚に移った千少庵が、二畳半の小座敷に四尺床を構えたといいます。
四尺床は、利休作と伝えられる妙喜庵の「待庵」(たいあん)、武者小路千家の四世似休斎一翁宗守好み一畳台目半板入本勝手向切下座床「官休庵」(かんきゅうあん)、水無瀬神社の三畳台目本勝手台目切下座床「燈心亭」(とうしんてい)などがあります。
『江岑夏書』に「少庵、二条大やしき在之候、大甲水の時、京に釜座のつきぬけ、衣の棚へつきつけ被成候時、かまの座のつきぬけ、少庵屋敷の中をつきぬき申候、其替やしきに、唯今のやしき替地に取申候、徳善院の時、其二条に而やしきに二畳半の小座敷被致、床は四尺にいたし、ふるいゝ宗易を座敷之開に呼被申候、易きけんよく御座候、扨、門前へ易御帰候て、そのまゝ大工呼て、床を四尺三寸しめ被申候事」とあります。
『不白筆記』に「畳床利休、是は常体用る、四尺床也」とあります。
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