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草葺
草葺 檜皮葺 大和葺 柿葺 瓦葺 銅板葺
草葺(くさぶき)は、茅(かや)、葦(あし)、藁(わら)など草本で葺いた屋根の総称です。
草葺は、「葛屋葺」(くずやぶき)ともいい、田舎屋の侘びた屋根の意匠で、「茅葦」(かやぶき)、「葦葺」(あしふき)、「藁葺」(わらぶき)などがあります。近年は、草葺を称して茅葺と呼ぶこともあります。
草葺は、雨漏りを防ぐために急勾配で厚く、勾配は一尺行って一尺上がる尺勾配に葺かれます。
茅(かや)は、「萱」とも書き、屋根を葺くのに用いるイネ科、カヤツリグサ科の草本の総称で、主としてススキ、チガヤ、スゲなどが用いられます。
茅葺は、茶室では小舞竹を垂木の上に渡し軒裏の化粧をし、茅を葺く前に軒付(のきづけ)をし、軒先から棟に向かって葺いて上って行き、軒は雨養生に杉皮を被せて竹で押さえ、棟を収めたら、屋根の上から下へと鋏で仕上の刈込みをし、軒まで来たらまず軒を刈り揃えます。
茅葺の軒先は鋏で切りそろえて仕上げますが、葦葺の軒先は目なし雁木棒で叩いてそろえます。
『和訓栞』に「かや 古事記に葺草の二字をよめり、今も家をふく草は、何にてもかやといふ也、よてかや屋の称あり」とあります。
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