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西村道也

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分叔好 羽釜 道也作

西村道也(にしむら どうや)は、京都三条釜座に住し、表千家六世原叟(1678〜1730)の頃に活躍した釜師です。
西村道也は、西村家三代とされています。
西村道也は、名は孝知のち富常、通称は初め弥一郎のち弥三右衛門、号を道也と名乗り、のちに道治と改めます。
西村道也は、西村家で代々「道や(弥・也・爺)」を名乗ったところから、俗に「なりどうや」と呼ばれます。
西村道也は、官休庵二代の文叔宗守の門下で、元禄十三年(1700)十一月記の『釜師之由緒』や『名物釜記』などを著しています。
西村道也は、西村家の中でも一番多作で共箱も多く、折紙、極め書もあります。
西村道也の釜は、釜肌は中荒肌で、口の際、鐶付などに荒れを見せて風情を添えているなど上手とされ、この人より西村家でも焼抜をやるようになります。

『茶家酔古襍』に「道治 初弥一郎、後弥三右エ門、名孝知、道也と号す、後道治と改む、原叟時代、上手、鳳凰風炉、百侘、少庵巴蓋」とあります。
『茶道筌蹄』に「道也 道彌の子也、彌三右エ門と云ふ、後道冶と改む」とあります。

     
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