茶道茶道の道具水指南蛮 > 芋頭

南蛮芋頭水指

縄簾 冬寒 芋頭 朝鮮 〆切 海老手 不識 切溜 内渋 半練 甕蓋 擂盆

南蛮芋頭水指 利休所持 永青文庫蔵

芋頭(いもがしら)は、南蛮水指の一で、口がすぼみ、肩がなく、胴の中程から胴裾にかけて膨らんだ形のものをいいます。
芋頭は、里芋の根茎のことをいい、里芋の形に似ているところからこの名があるといいます。
芋頭は、のち備前や瀬戸、染付などでも好まれます。

南蛮水指 銘芋頭(紹鴎芋頭) 徳川美術館蔵

『山上宗二記』に「紹鴎芋頭、関白様に在り。此の外、芋頭方々に在り」、「宗及芋頭、人に依りてすくべし。」とあります。
『今井宗久茶湯日記書抜』に「 天文二十四年(1555)十月二日 紹鴎老御会 宗久 宗二 一 イロリ 細クサリ 小霰釜、水二升余入、ツリテ、一 床 定家色紙、天ノ原、下絵に月を絵(書)ク、手水ノ間に巻テ、一槌ノ花入 紫銅無紋、四方盆ニ、水仙生テ、一 円座カタツキ、水サシ イモカシラ 一 シノ 茶ワン 備前メンツウ」とあります。
『茶湯古事談』に「芋頭の水指といふは、形いもかしらに似しゆへにいふ也、南蛮の焼物にて、古へは甚稀にて宗及と利休二人ならては所持せさりし、宗及かいもかしらは秀吉公へ召上られしか、大坂落城の日焼失し、利休か芋頭は織田有楽の許に有しを京極安知ひたすら所望ありてもらはれし、返礼太刀馬代黄金十枚賜られしなんとなん」とあります。

茶道をお気に入りに追加

南蠻芋頭