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南蛮擂盆水指

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擂盆

擂盆(らいぼん)は、南蛮水指の一で、片口風の擂鉢を見立てて水指としたものをいいます。
擂盆は、「雷盆」「らいほう」などとも書かれ、口縁の一方に注ぎ口がついた鉢状の器で、内面には櫛目文が不定形に見込まで施されたもので、擂盆とは擂鉢のことです。
擂盆は、南蛮物ではありませんが、千家名物に利休所持の井戸擂盆水指があります。

『松屋会記』天文八年(1532)正月八日に「こや生勤へ 床に かんひふ画 炉に釜 竹台子に雷盆の水指 そはに数の台 天目」とあります。
『逢源斎夏書』に「すりはちの水さし、昔よりなんばん物なとに在之、らいほんの水指と申、かミなりのぼんと書申候」とあります。
『和漢三才図会』に「擂盆(すりばち、ルイホアン) 擂盆、俗云須利波知、擂木、俗云須利古木、又云礼以木、字音誤乎、按擂音雷研物也、其響略似雷轟声、故従雷乎、其擂盆出於備前者良、其他者土柔、而筋理易潰也、擂槌用柳木者佳」とあります。

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