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亭主床
亭主床(ていしゅどこ)とは、床の間の位置による名称のひとつで、点前座の勝手付(客座とは反対側)に床を設けたものをいい、床の間は点前座に座った亭主の横にあります。
亭主床は、勝手付にあるところから「勝手床」(かってどこ)、客座から見て亭主の背後にあるところから「後ろ床」(うしろどこ)ともいいます。
亭主床は、織田有楽が大阪天満屋敷で試みたのが最初といわれます。
亭主床は、慈光院の片桐石州好み二畳台目本勝手中柱台目切「高林庵」(こうりんあん)、西芳寺の千少庵好み四畳台目本勝手中柱台目切「湘南亭」(しょうなんてい)、有楽苑の織田有楽好み復元の三畳台目本勝手中柱台目切「元庵」(げんあん)などがあります。
『茶湯一会集』に「座着の事は、左勝手の席なれば、着座の右の方を正客とし、左へ順に居並び、左の末が詰也、右勝手の席なれば、着座の左の方を正客とし、右へ順に居並び、右の末が詰也、大抵、か様相心得て済事也、他流に、床を以て上座を定むるは、大成僻事也、床には上座床、下座床、勝手床の三床ありて、床に付、上座とは成し難き事を知べし、此図数寄屋寸法之書に委し」とあります。
『松屋会記』寛永十五年正月廿八日朝金森宗和会に「二かい座敷、長四畳也、うしろ床なり、かまちは丸木也、床の内、勝手の方、見付の方にかきさし窓あり、今片一方には、地敷居にかうし窓あり、中柱あり、さきかゝす、ぬきの下半分と同上へも少とをして、かきさし窓あり」とあります。
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上座床 | |
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亭主床 |
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