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香語
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香語(こうご)とは、法会読経等の時、導師が香をたいて唱える法語のことで、拈香法語(ねんこうほうご)の略です。「拈香」は、香を指でつまむことです。 香語の墨蹟では、大徳寺所蔵の国宝「虚堂智愚墨蹟 達磨忌拈香語」が有名です。「達應般若多羅之讖。嫩桂無差。破流支三藏之疑。詞鋒峻烈。從此六宗歛影。正脈流通。一花五葉。滿地吹香。海豎山椒。咸沾聖澤。月良春小。蓂莢五敷。炷此兜樓。少伸攀慕。且道。大師還來也無。插香云。不審々々。」(般若多羅(はんにゃくたら)の懺(しん)に応じて、嫩桂(どけい)差(たが)うことし、流支(るし)三蔵(さんぞう)の疑を破って、詞鋒峻烈(しほうしゅんれつ)なり、従(こ)れより六宗影を歛み、正脉(しょうみゃく)流通す。一花五葉、満地に香を吹く、海竪山椒(かいじゅうさんしょう)咸(ことごと)く聖沢に霑(うるお)う。月の良、春の小、蓂莢五敷(めいきょうごふ)す、此の兜婁(とろう)を炷(た)いて、少しく攀慕(はんぼ)を伸ぶ。且道(しばらくい)え、大師還って来るや也無(またいな)や。香を挿んで云く、不審々々。)というものです。
この墨蹟のことは、『山上宗二記』に「一、虚堂 一幅 堺山上宗二。此一幅ハ達磨大師七百年忌ノ枯(ママ)ノ香也。」「虚堂墨蹟達磨忌七百年之拈香應般若多羅之懺嫩桂無若破流支三蔵之疑詞鋒峻烈縦此六宗斂影正脉通一花五葉滿地吹香海竪山桝咸霑聖澤月良春小蓂莢五敷炷此兜婁少伸攀慕且道大師還來也無椊香不審云々。外題虚堂和尚真蹟達磨忌拈香大燈國師御筆也三好實休所持也其後本願寺家中ヘ渡今山上宗二所持ス。」とあり、山上宗二が所持していました。
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