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墨跡
偈頌 法語 疏 榜 像賛 問答語 印可状 香語 道号 大字 安名 遺誡 祭文 願文 詩文 遺偈 尺牘
墨蹟(ぼくせき)は、禅宗の僧侶が毛筆で書いた字のことです。
本来は墨筆で書いた筆跡のことをいいますが、日本では特に禅僧の書跡を指します。
茶席に墨蹟を掛けるようになったのは、村田珠光(むらたじゅこう)が大徳寺の一休宗純(いっきゅうそうじゅん)に参禅して、印可の証明として授けられた圜悟(えんご)の墨蹟を、茶席に掛けたのがはじまりとされます。
『南方録』に「掛物ほど第一の道具はなし。客亭主共に茶の湯三昧の一心得道の物也。墨蹟を第一とす。其の文句の心をうやまい、筆者・道人・祖師の徳を賞玩する也。」とあるように重んじられています。
この時代までの墨跡は、宋、元の中国僧、鎌倉、室町初期の禅僧の物を指したが、千利休が自らの師である春屋宗園(しゅんおくそうえん)の一行書を掛けてから、在世の和尚の掛物を掛けるようになったとされます。
書蹟としての書法や書格よりは、禅僧の気合が表され、その風格や格外の趣きが珍重されています。
墨蹟の内容は、偈頌・法語・疏・榜・像賛・問答語・印可状・香語・道号・大字・安名・遺誡・祭文・願文・詩文・遺偈・尺牘などがあります。
墨跡 経切 古筆 懐紙 消息 色紙 詠草 短冊 唐絵 画賛
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