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蝋燭

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数寄屋蝋燭

蝋燭(ろうそく)は、可燃性の芯(しん)の周りに蝋(ろう)を塗り固めて円筒形にしたもので、芯に火を点して明りとして用います。
蝋燭は、芯の先に点った炎により周囲の蝋が融けて芯に染み込み、さらにそれが気化して燃焼することで燃え続けます。
蝋燭は、小灯(ことぼし)、膳燭(ぜんしょく)、手燭(てしょく)などに用います。
茶事に用いる蝋燭は、蝋涙(ろうるい)が垂れないように、和蝋を精白して芯に特別の工夫をした数寄屋蝋燭(すきやろうそく)を用います。
数寄屋蝋燭は、芯がなかなか燃え尽きず炭化した燃え残りの芯が長くなり暗くなってしまうため時々芯を切る必要がありますが、席中でやると臭い匂いが立ち込めるので、芯を切るときや火を消すときは客前で芯を切らないで、燭台を交換する形で、必ず水屋に持ち入って切ります。

『本朝世事談綺』に「文禄年中までは、日本に蝋燭なし、助左衛門が献ずるらうそくに倣てこれを製す、蝋を採もの凡そ五種あり、漆樹、荏桐、榛、ダマノ木、烏臼木、また女貞木よりも取ると本草にあり、雍州府志に云、黄白の蜜、壷の底に凝滞ものを取て蝋となす、唐らうそくは、真に葭を用る、よつて折として立消のあるもの也、本朝の人これを考へ、灯心を巻て真とす、はなはだ上品なり」とあります。

     
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