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正座の姿勢・立ち方・座り方

 

正座の姿勢

表千家
男性は、両膝を安定する程度に広く開けて、女性は両膝の間にこぶしがはいるくらいあけて、ふつうは右足の親指を下に、左足の親指を上にして、足の親指だけを重ね、腰と胸をはるようにして正座します。手は、亭主は両膝の上に置き、客は手組して膝の上に置きます。右手左手どちらが上でも自然にします。

裏千家

男性は、両膝の間にこぶしが二つ、女性は両膝の間にこぶし一つがはいるくらいあけ、足は親指が重なる程度にかかとを開いて、腰をのせます。両ひじを、男性はこぶしを横に、女性はこぶしを縦にした形が入る程度に軽く張り、背筋をまっすぐに伸ばし、あごを少し引くようにして、顔はまっすぐ前方を見て正座します。亭主は、両脇に卵が一つ入るくらいに肘をはなし、両手は自然に指をそろえ膝上に置きます。客は右手を上にして膝上で軽く組みます。

武者小路千家

男性は、両膝の間にこぶしがはいるくらいのゆとりをとり、女性は膝をあまり割らずに正座します。背筋を伸ばし、重心を少し後ろ側にかける気持ちで、両足の親指同士が軽く触れる程度に重ねます。手は、亭主は両膝の上に置き、客は膝上に両手を軽く重ねて(左手上)置きます。

藪内流
男性は、両膝の間にこぶしが二つ、女性は両膝の間にこぶし一つがはいるくらいあけて正座します。両手は膝の上で指先を覆うように重ねます。

立ち方

表千家
両手をそれぞれ両膝頭にあてて、両足の位置をそのまま動かさないで、腰を浮かせて、ゆっくりと身体が揺れないようにして立ち上がります。立ち上がったとき、両足がそろっているようにします。 (片足が引けていてはいけません)

裏千家
両手を膝に軽くあてたまま、 両足を同時に爪立て、かがとの上に腰をのせ、腰から上の姿勢をくずさないようにして、 両足のかがとを揃えます。 立ち上がるとき、下座の方の膝を立てるのを原則としますので、 普通の席では、右膝を少し立て、両手は立ちあがるにつれて両脇へおろし、まっすぐに立ちあがります。 この時右足が、左足より半歩前にありますので、左足から前に進みます。

武者小路千家
両足を同時につま立て、かかとの上に腰をのせ、片足を少し前に出し、出した足の膝を少し高くし、左右両かかとの上に上体を一度安定させ、上体を突き上げるようにして立ち上がり、立ち上がったら足をそろえます。

藪内流
足指を内側に曲げ、かかとの上に重心をのせ、まず右膝を引き、続いて左膝を引き、もう一度右膝を引き、腰を浮かせてつま先を立て、左膝から立ち上がります。このとき両足のかかとの内側はつけたままにする。一気に立ち上がり、左足を引いて両足を揃えます。

座り方

表千家
両足を並べて自然に座ります。片足を引いて座ってはいけません。

裏千家

武者小路千家
片足を少し前にし、上体を沈め、後ろの足の膝、出した足の膝の順につき、両膝をそろえながらすわります。※両足をそろえて膝からすわらぬようにします。

藪内流
両足のつま先を揃え、右足を半足引き、続いて左足を半足引きます。もう一度右を半足引いて静かに両膝を折って腰を落とします。右膝、左膝の順に膝をつき、かかとに腰を落とし、左膝を引いて座ります。

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  1. 座り方・立ち方
  2. お辞儀の仕方
  3. 襖の開け方・閉め方
  4. 歩き方
  5. 席入りの仕方
  6. 床・釜の拝見の仕方
  7. 扇子の置き方
  8. お菓子のいただき方
  9. 薄茶のいただき方
  10. 茶器・茶杓の拝見の仕方

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