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稲妻釘

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稲妻釘

稲妻釘(いなづまくぎ)とは、床脇や琵琶床などの天井に、銅(どら)や喚鐘(かんしょう)や訶梨勒(かりろく)を吊るすために打つ、頭を三重に折り曲げて稲妻形にした釘のことです。
稲妻釘は、稲妻折釘(いなづまおりくぎ)ともいい、また喚鐘釘(かんしょうくぎ)とも銅鑼釘(どらくぎ)ともいいます。
稲妻釘は、銅鑼などを前から奥へ掛けるために、床脇などの天井の真中に口を前にして打ちます。
稲妻釘は、大きさに、大、中、小があり、板に穴を開け釘を通し宛木を入れ金具で固定する栓差(せんさし)になっています。

『茶道筌蹄』に「稲妻釘 付書院、喚鐘、銅鑼は、鍵さき前へ向てうつなり」とあります。
『数寄屋工法集』に「喚鐘懸の折釘は、天井板に竪横共ふりわけ、打釘を前へなし、まんなかに打なり」とあります。

     
外観   間取   天井  
     
出入口     台目構   水屋

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