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釣襖
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釣襖(つりぶすま)は、茶道口に用いられる出入口の形式のひとつで、片引きのものと、片開きのものがあります。
片引きの釣襖は、上部にレールに釣って引きあけるものです。
片開きの釣襖は、釣元の柱に蝶番を付けて太鼓張襖を吊り込み、水屋側に開けるもので、内外に掛金を打ち、柱の壺金に掛けて止めるようになっています。
片開きの釣襖は、表千家の不審庵があります。
不審庵は、平三畳台目中柱付で、茶道口は点前座の風炉先の釣棚脇に開け、釣棚があるため点前座の勝手付に板畳を入れて、五尺五分、幅二尺五分の水屋側へ開く片開き襖を蝶番で釣ったものです。亭主は点前座前方から襖を開けて入り左回りに茶道口の方を向いて着座します。点前の時には建水で襖を止めておいて道具を運び付け、運び付けが終わると点前座から建水を定座に取り込み、このとき自然に襖が閉まるように釣り込んであり、閉まると壺金に掛金を掛けて点前を始めます。
『茶道筌蹄』に「勝手口 ホタテ口と火燈口は勝手口にかぎる、火燈口ぬり廻しは勝手口と通ひ口と両様なり、席により釣ふすまもあり、古風には引違ふすまにて勝手口とかよひ口と兼用るもあり、堺鹽穴寺に利休このみの二畳台目あり、引違ひなり、はら口付られぬ故なり」とあります。
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