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露地道具

露地草履 露地下駄 露地笠 円座 蹲踞柄杓 手桶 湯桶 手水桶 塵箸 露地箒 板木  触杖 塵取 露地行灯 足元行灯 手燭

露地道具

露地道具(ろじどうぐ)は、露地で用いる道具です。
露地道具には、露地に出るときに履く「露地草履」(ろじぞうり)、雨や雪のときに履く「露地下駄」(ろじげた)、雨や雪のときに用いる「露地笠」(ろじがさ)、露地の腰掛に座布団代わりに置く「円座」(えんざ)、蹲踞の水を汲むための「蹲踞柄杓」(つくばいひしゃく)、蹲踞に水を運ぶための「手桶」(ておけ)、冬に湯を入れ湯桶石に載せて用いる「湯桶」(ゆおけ)、蹲踞の使えないときに手水を使うための「手水桶」(ちょうずおけ)、露地の塵穴(ちりあな)の役石に立てかけておく青竹の「塵箸」(ちりばし)、腰掛待合に掛ける「棕櫚箒」(しゅろぼうき)、内腰掛や茶室軒下に掛ける「蕨箒」(わらびぼうき)、「手箒」(てぼうき)、「塵取」(ちりとり)、客が揃った合図のために叩き鳴らす板「板木」(ばんぎ)、露地の飛石の分岐点に置く「関守石」(せきもりいし)、老人用の「杖」(つえ)、砂雪隠で用いる「觸杖」(そくじょう)、腰掛待合に用いる「露地行燈」(ろじあんどん)、露地の道中に置く「足元行燈」(あしもとあんどん)、露地を歩くのに用いる「手燭」(てしょく)などがあります。

『茶道筌蹄』「庭小道具の部」に「青箒 名残の茶会には古きを用ひて青葉四五枚さし添るなり、飾箒二ケ所あれば青箒は待合に用ゆ」「ワラビ箒 飾箒二ケ所あれば小座敷に用ゆ、砂雪隠ある庭には砂雪隠に限る」「塵箸 籌子と云ふ」「觸杖 砂雪隠の石屑をかきよする器」「露地行灯 檜木地溜塗り、覆は黒塗り、待合上客の方に置く、風なき時は蓋を壁へ立てかけおく、但しこれを壁へ添る、風ある時は蓋をするなり、油盞、杉楊枝、何れも利休形」「円座 利休形、竹の皮、讃岐円座を用てもよし」「笠 利休形、竹の皮、熊野笠、檜網代張を用てもよし」「草履 昔はひとへなりしを利休竹の皮の裏付を好む、是雪踏の始り也」「下駄 利休形、杉に竹の皮鼻緒なり」「杖 利休形、白竹の上を竹の皮にてつヽみ紺苧にて巻く」「湯桶 利休形、スギの曲物、割蓋、三ツ足、寒中後座に用ゆ、初座には不用、亭主の卑下也、初入の手水は客の心持次第、後入は食後なれば是非に口をすヽぐゆへ湯桶を出す、侘は手水鉢へ直に入るヽなり」「手桶 了々斎好、杉のオケに檜柄の短き掻器を添る」「水漉 利休形、檜の曲二本角なり」「箒カケ竹釘 大工方は大面取、利斎は丸、両様に用ゆ、長さ一寸二分、杓釘も同寸、利休形」「笠懸竹釘 利休形長一寸三分」「刀懸 スギの組刀懸は利休形、竹組刀懸は元伯好み、又雪隠に用る竹のくりかた五腰懸りは如心斎好み、竹に桐をうえたるは元伯好み、芳春庵にあり」とあります。

     
露地草履  露地下駄  露地笠  円座
     
蹲踞柄杓  手桶  湯桶  手水桶
     
塵箸  露地箒  板木 
     
触杖  塵取  露地行灯  手燭

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