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一文字

本紙 一文字 風帯 露花  啄木 中廻 

一文字
一文字(いちもんじ)とは、掛物の本紙の上下に横に貼る幅の狭い裂(きれ) のことをいいます。
一文字は、本紙との取り合わせにおいて最も重要な部分で、中廻や天地よりも上質な裂地を用い、通常は金襴が多く使われます。
一文字は、上下でその幅が異なり、通常は上が下の倍の幅となっています。

『茶道筌蹄』に「懸物 一文字風帯中上下の表具宋朝の製也、是を略し色々好をなす」「表具の寸法 一文字の上一寸ならば下五分也」とあります。
『名物六帖』に「上引首(うへのいちもんじ)。下引首(しものいちもんじ)。経帯(ふうたい)、其見上。綾引首(あやのいちもんじ)、輟耕録綾引首及托裏。双引首(ふたいろのいちもんじ)、楊升庵集有引首二色者曰双引首。」とあります。
明の楊慎の『楊升庵集』に「海岳書史云、隋唐藏書皆金題玉躞、錦贉繡褫。金題、押頭也。玉躞、軸心也。贉、卷首帖綾、又謂之玉池、又謂之贉。有球路錦贉、有樓台錦贉、有樗蒲錦贉。有引首二色者曰雙引首。標外加竹界而打擫其覆首曰褾褫法。帖譜系曰大觀帖、用p鸞鵲錦褾褫是也。卷之袠簽曰檢、又曰排。」「古裝裱卷軸引首後以綾粘禇者曰贉。有樓台錦贉球絡贉。蠲紙贉。樗蒲錦贉。唐人謂之玉池。其引首有二色者曰雙引首。標外加竹界曰打擫」とあります。
『齊東野語』に「蘇軾文與可雜畫、姚明裝造。用p大花綾衣票。碧花綾里。黄白綾雙引首。烏犀或瑪瑙軸。」とあります。

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