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本紙 一文字 風帯 露花  啄木 中廻 

足摺鐶

江戸鐶
鐶(かん)とは、八双の山に打付けて掛緒を結びとめるための金具のことをいいます。
鐶は、釻とも書き、座金と鐶釘からなっています。
座金は、金属板の中心に穴を開けたもので、八双の半月部分に沿うように曲面になっており、形は菱、木瓜、玉子など、色は黒、茶、金などがあります。
鐶は、釘を曲げて頭を丸く輪にしてあり、この輪に掛緒(かけお)を通して結び付けます。
鐶は、鐶足の先を尖らせてあり、丸く曲げた釘の先を輪の終わりで留めた「江戸鐶」(えどかん)、丸く曲げた釘の頭を先の終わりで留めずに伸ばして二本ともほぼ同じ長さとし足を摺り合せたような形にした「足摺鐶」(あしずりかん)があります。足摺鐶は、「京鐶」(きょうかん)とも呼ばれ、また今日では各種ある鐶と座金の総称として足摺と呼ぶこともあるといいます。
この他に、仏仕立に使われる、八双に穴をあけ鐶をその穴に差入れて出口側で鐶の足を折り曲げて取り付ける、鐶足の尖っていない「壺鐶」(つぼかん)があります。壺鐶は、京鐶とも呼ばれ、割足鐶(わりあしかん)と呼ぶ向きもあるといいます。

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