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本紙 一文字 風帯 露花  啄木 中廻 

軸

軸
軸(じく)とは、掛物の軸木の左右の先端につけられる円筒形の部材のことをいいます。
軸は、掛物を巻いたり展げたりするときの手掛となる部分です。
軸は、「軸先」(じくさき)、「軸首」(じくしゅ)、「軸端」(じくばな)、「軸頭」(じくがしら)ともいいます。
軸の用材は、象牙、角、唐木、花梨、塗物、陶器、玉、水晶、堆朱、堆黒、鍍金、竹などがあり、茶方では象牙または塗物や竹などが用いられます。
軸の形状は、種々ありますが、「直軸」(すぐじく)、「撥軸」(ばちじく)、「渦軸」(うずじく)の三体が基本です。
直軸(すぐじく)とは、円柱形をした軸で、頭切(ずんぎり)、切軸(きりじく)ともいいます。
撥軸(ばちじく)とは、バチに似た形をした軸です。
渦軸(うずじく)とは、渦巻の形をした軸です。

『茶道筌蹄』に「軸 唐紙半切の幅にて出八分 象牙 角 ぬり物 木地」「軸木 軸に付く木地也、杉を用ゆ」とあります。
『石州三百ヶ条』に「軸 うづ軸真也 ばち軸行也 すぐ軸草也」とあります。
『三百箇条』に「軸の名之事、うづ軸、直軸、ばち軸也、うづ軸、このうづ軸は必象牙也、直軸の象牙も有、唐木にても、亦なる程うすく塗たるも、真に塗たるも有、撥軸象牙はなし、若有とてもまれなるべし、口伝、ばち軸は木地にても、亦塗たるもあり、先大体也」とあります。

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