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棕櫚箒
棕櫚箒 蕨箒
棕櫚箒(しゅろぼうき)は、青竹の柄に、棕櫚の葉を重ねて捲いて、藤蔓で結んだ箒です。
棕櫚箒は、外露地の腰掛待合の下座側の柱に掛け、飾り箒とします。
棕櫚箒は、寸法は流儀により異なり、表千家と武者小路千家は棕櫚の葉先を切り揃えますが、裏千家は自然のままとします。
棕櫚箒は、茶事のつど作り、青々としたものを用意します。
『茶道筌蹄』に「青箒 名残の茶会には古きを用ひて青葉四五枚さし添るなり、飾箒二ケ所あれば青箒は待合に用ゆ」とあります。
『茶式湖月抄』に「カケ緒青糸、上より八分下、かけを通しの穴、柄の長二尺九寸、節四つ太さ八分、(棕櫚の葉上端から藤結びまで)此間三寸、(上結びから下結びまで)この間五寸、(上結び)藤にて七廻りほど、但しシュロの葉のじくのあひだなり、(下結び)フジにて八回りほどまく、右棕櫚の葉にて作る、葉六本又五本にも、上の節より一ト節下より二寸五分、葉の間一尺二寸」とあります。
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