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名越昌乗

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名越昌乗

名越昌乗(なごし しょうじょう)は、元禄時代の京都三条釜座(かまんざ)の釜師です。
名越昌乗は、通称を「弥右衛門」(やえもん)、剃髪して「浄味」(じょうみ)と号し、のち「昌乗斎」(しょうじょうさい)と号し、宝永五年(1708)没します。
名越昌乗の作風は、古浄味に似て、細かい几帳面な仕事振りで、釜肌は美しい鯰肌を鋳ることに妙を得ているといいます。
名越昌乗は、鑑定に長じ、折紙や極め書きが頗る多いといいます。

『茶家酔古襍』に「昌乗 弥右ヱ門、薙髪して浄味と号す、宝永五年死す」とあります。
『茶道筌蹄』に「浄味 先祖を名護屋越前入道善正と云ふ、東山時代也、この後詳ならす、子孫に至て大仏の鐘を製するものを初代浄味と云ふ、其子昌乗斎、其子三典浄味、原叟時代也、これより後は正兵衛代作なり、〓(丸の中に常)初代より今にこの印をもちゆ」とあります。

     
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