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大西浄長

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大西浄長

大西浄長(おおにし じょうちょう)は、明治から昭和初期の京都三条釜座(かまんざ)の釜師で、大西家の十三代目です。
大西浄長は、十二代浄典の長男で、母は楽家十一代慶入の長女みね、名は孝信、通称は清右衛門、惺斎宗左から「浄長」の号を受けます。
大西浄長は、幼くして父浄典と死別し、幼少期を母方の樂家で過ごし、十歳の時に祖父十一代浄寿とも死別します。
大西浄長は、門人の玉村徳兵衛に後見されて修業し、十三代を継ぎます。
大西浄長は、謹厳実直な性格で、釜の作風や形も生真面目なものが多く、その地肌も 隅々まで行き届いたきれいな小肌を実に几帳面に打ち込んだものが多く見受けられるといいます。
大西浄長は、装飾に日本画家 橋本関雪や山本春挙の絵を用いたものも 数々残しています。
大西浄長は、鑑定にも長じ、箱書、折紙、極め書などが多くあります。
大西浄長は、昭和十八年(1943)七十八歳で歿します。

     
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