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網代天井
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網代天井(あじろてんじょう)は、天井の仕上げによる名称のひとつで、竹皮や割竹、杉(すぎ)、檜(ひのき)、椹(さわら)などの片板(へぎいた・枌板)を互い違いにくぐらせて編んだものを張った天井のことです。
網代天井は、枌板(へぎいた)の編み方に、矢羽編(やばねあみ)、石畳編(いしだたみあみ)、市松編(いちまつあみ)、籠目編(かごめあみ)、莚編(むしろあみ)などがあります。
網代とは、宇治川、瀬田川に設置され、木の杭を左右に立ち並べ、中間に簀を張った簗(やな)のことで、並べた杭の形からこの名があるといいます。
『茶道筌蹄』に「天井 小座敷、網代、蒲、のね、三通なり、板天井は小座敷に不用、嵯峨西方寺の利休好は三畳の縁の上に土天井あり、光悦大虚庵は八畳の内六畳は土天井也」とあります。
『倭訓栞』に「あじろ 延喜式に網代とかけり、冬川に氷魚とらんとて、百千の杭を網引形にうち、其木にたてぬきを入て、其はてに簀をあてヽ置也、よてあじろ木とも、あじろ人とも、あじろの床とも歌によめり、西土の書に魚箔、斷簾などいふ是也、万葉集にあじろ守ともよめり」とあります。
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