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八畳
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八畳(はちじょう)とは、丸畳七畳の客座と丸畳一畳の点前座で構成された茶室のことをいいます。
八畳は、室町八代将軍足利義政が八畳敷に台子を飾ったといいます。
八畳は、小間に付随して設けられた広間に多く、床は一間床を構え付書院を設けたものが多く、妙喜庵の本勝手四畳半切(広間切)上座床「明月堂」などがあります。
八畳は、表千家の十二世惺斎好み本勝手四畳半切(広間切)上座琵琶床「松風楼」(しょうふうろう)、七世如心斎好み、裏千家の十一世玄々斎好み本勝手四畳半切(広間切)上座床「咄々斎」(とつとつさい)、武者小路千家の十二世愈好斎好み本勝手四畳半切(広間切)上座琵琶床「雲龍軒」(うんりゅうけん)など近代に稽古場として作られたものがあります。
八畳は、小間構えのものとして裏千家の伝宗旦好み本勝手向切下座一間床「寒雲亭」(かんうんてい)があります。
寒雲亭(かんうんてい)は、一間床の斜向いに一間の付書院を設け、炉は床と相対する踏込畳を点前畳として向切にし、床前が竿縁天井、下座は野根板張り白竹打上げの平天井、点前座側を一間通しの舟底天井とした真行草の天井として、草庵と書院を融合させた造りとなっています。
『源流茶話』に「いにしへ、義政公は八畳敷に台子をかさられ、玉澗の八景八幅対を掛させられ候、珠光始めは六畳、又、維摩居士之方丈に則り、四畳半を数奇屋と御定候、紹鴎迄も四畳半に限候得とも、利休にいたり、 三畳大目・二畳大目・一畳大目迄の小座敷を作意し、中柱を立られ候、しかれども、珠光の本意をうしなはす、方丈之内を出すしてしつらはれ候也、口伝」とあります。
『茶譜』に「古より紹鴎時代まで、茶湯座敷は八畳敷、或は六畳敷に仕て、其外に縁を付、松木の極上の真を削、木賊を以楷、椋の葉で磨て、色付の角柱にして、座中へ不見壁を端板を打、床中を白鳥子の紙張、楷板の鏡天井なり、真塗の台子を置、唐物の茶入を盆に乗て、台天目を用ゆ」とあります。
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